週末、とうとう禁断の作品、「ラーゲリより愛を込めて」を観てしまいました、、、
主題歌、Soranjiだし、絶対泣くに決まってるし。
考察兼ねて個人的な感想などを。
他の人の感想とか見てないので、まったく感じたままを書きます。
ソ連での抑留生活という極限状態で、人間が生きるために必要なことが、明らかになります。
日常では、なかなか気付かずに苦しんでる人には、考えさせられるいい機会となるかと思います。
極限状態で、死を選ばないために必要なのは、「希望」です。
ニノさんが演じる山本には、愛する妻と子供たちがいて、彼等に日本で落ち合うという希望があるため、生に対し、揺るがないのです。
山本は、抑留生活で絶望してしまっている仲間達を励まし、鼓舞し、ソ連兵の上官に対しても怯むことなく、意見し、時には罰を受けつつも、一貫した態度であり続けます。
ソ連と日本が国交を回復し、やっと全員日本に帰国できる時には、山本はすでに病死しており、一番日本への帰国を熱望していた希望は、叶わないのです。
一見すると、正直もの(?)、正義感が強い人ほど、不幸になってしまうのかなと悲しい現実のように思います。
しかし、わたしの解釈は、「ラーゲリより愛を込めて」です。
つまり、山本とその妻の愛の結果がこの物語のすべてだと思います。
ここから、勝手な考察です(!?)
山本は、本能的に死期を悟っていて、仲間たちを救うことで、仲間たちから、山本の妻へ遺書を伝えてもらうという行動を引き出します。
たとえば、もし、生きて日本へ帰国しても、早くに妻や子供たちと死に別れてしまうため、家族を悲しませてしまうことになります。
信頼された仲間たちから自分の遺志を伝えてもらうことで、悲しみだけではなく、他人の強い愛を感じることで、笑顔でサヨナラができるのです。
人を大切に思うことって、いろんな困難があって、簡単ではないけれど、必ず報われると信じたいです。
そして、ミセスのSoranjiは、単なる主題歌ではなく、物語の一部というか核になっています。
また、話中では、辛い労働の合間にも、野球を日々の楽しみとするようになります。
日常の毎日が味気なく、つまらなく、生きていくのが辛くなったり、他人を信じれなくなったとき、是非この映画とSoranjiを思い出したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます😭